関西の雛人形は京都の京雛と呼ばれていて、京都をはじめとした関西地方で飾られるようになっています。

関西の雛人形の飾り方は、関東など一般的な飾り方とやや違ってきます。

その理由として、関東の方は近代版的な飾り方となり、関西は初代的な飾り方となるからです。

ここでは京都や関西の雛人形の飾り方をご紹介します。

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関西・京都の雛人形一段目~七段目の飾り方

関西・京都の一段目の雛人形飾り方

関西や京都の雛人形の一段目の飾り方は、

・向かって右側がお内裏様の「男雛」

・向かって左側がお雛様の「女雛」

を飾ります。

京都では太陽が当たる左が上座となっていて、京都や関西の雛人形の古き文化を推奨した飾り方となります。

男雛が右で女雛が左なのは、京都御所の式典が由来となっているのでこの並びになっているそうですよ。

ちなみに関東では逆では雛人形は逆で飾ります。

関西・京都の二段目の雛人形飾り方

京都などの関西の雛人形の二段目の三人官女などの以降は、一段目と同じく飾り方が一緒になります。

三人官女は左側から

右手を握って左手を開いている加銚子

座っている盃

両手を握っている長柄銚子

という順番で飾っていきます。

特徴としては、左右の官女は外側の足を前に出しているのが特徴になります。

そして三人官女の真ん中に高坏(たかつき)と桜餅を配置します。

二段目は三人官女、官女の間に高坏(たかつき)と桜餅を配置します。

関西・京都の三段目の雛人形飾り方

関西・京都の三段目の雛人形は五人囃子を飾っていきます。

向かって左から

太鼓

下側に太鼓を持っている大皮鼓

肩に太鼓をのせている小鼓

扇子を持っている謡

という順番に三段目は飾っていきます。

関西・京都の四段目の雛人形飾り方

関西京都の雛人形の四段目には右大臣と左大臣を飾っていきます。

右大臣は若い雛人形、左大臣はヒゲの生えたお爺さんの雛人形になります。

向かって左側が右大臣、向かって右側が左大臣という飾り方になります。

左手に弓、右手に羽の矢を持たせて、左肩からは矢の羽が見えるようにしておきましょう。

真ん中には五膳と菱餅台を置いておきます。

右大臣と左大臣の間に、白酒と菱餅を置きます。

若いのは右大臣とヒゲ爺さんが左大臣と覚えておき、配置場所が名前と反対とわかっていれば飾りやすいです。

関西・京都の五段目の雛人形飾り方

関東と京都の雛人形の五段目には仕丁(しちょう)や衛士(えじ)を飾ってきます。

向かって左から

怒った顔をしている熊手を持った台傘

泣いた顔をしているのはちり取りをもった沓台(くつだい)

笑っている顔にはほうきを持っている立傘

の順番で並び飾ります。

五段目の飾り方で分からなくなった場合は、左右に置く人形は外側の手が挙がっています。

それを目安に置いておくと配置がしやすくなります。

そして両隣には向かって左に橘(熊手の手前)、右に桜(ほうきの次)を置きます。

関西・京都の六段目の雛人形飾り方

関東と関西の六段目の並び方は嫁入り道具を飾ってきます。

六段目からは飾る順番が決まっていませんが、向かって左から箪笥・長持・鏡台・針箱・火鉢・衣装袋・茶道具という順番で飾る方も多いそうです。

特に順番はないので好きに飾ればよいですが、手前に小さい飾りをしておくと見栄えがよくなります。

関西・京都の七段目の雛人形飾り方

七段目の雛道具の飾り方も六段目と同じで特に飾り方はありません。

向かって左から篭→重箱→御所車という風に両隣に大きいものもバランスよくなります。

関西や京都など住んでいても、特にそこまで飾り方には深い意味はないので好きな順番で飾り方をしてみてください。

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