恵方巻きはセブンイレブンが発祥なのか？

恵方巻きの発祥を調べるとコンビニの「セブンイレブン」がでてきますよね。

恵方巻きのウンチクに詳しい人は、セブンイレブンの発祥は恵方巻きと思っている方も多いようですが、実際はどうなのか？

ここでは恵方巻きの発祥がコンビニの『セブンイレブン』以外のどこなのか、なぜセブンイレブンと思われたのかについてご紹介します。

恵方巻きはセブンイレブンが発祥かどうか

恵方巻きをそもそも最初に販売したコンビニでの発祥はどこかというと「ファミリーマート」でした。

1983年（昭和58年）に大阪府と兵庫県の2府県でファミリーマートから発売されたそうです。

ファミリーマートが恵方巻きの最初に販売した発祥的な存在ではあるのですが、もともと発売されたのは恵方巻きという名前でなく「節分巻き寿司」という名前で販売をしていたそうです。

なんだかややこしい話なんですが、昭和58年でファミリーマートが販売した時点では「節分巻き寿司」だったということになります。

そもそも恵方巻きの元となる「節分巻き寿司」を食べる風習は、江戸時代からあったそうですよ。

恵方巻き以前の呼び名は節分の巻き寿し以外にも、幸運の巻き寿司、のちに方角で食べることから「丸かぶり寿司」ともいわれたそうです。

ではなぜ、恵方巻きの発祥がセブンイレブンと思われたのかが気になりますよね。

恵方巻きという名前と食べる習慣が全国で広がったのが、1998年（平成10年）に広島で行われたセブンイレブンの1人のオーナーの企画のイベントからだったそうです。

セブンイレブンはもともと、ファミリーマートと比べると遅い1989年（平成元年）から「節分巻き寿司」を広島で発売をしていました。

その後1995年には関西以外の地区へと発売がされていきます。

それから1998年のイベントは広島のセブンイレブンを発端に、節分の日に「恵方巻きを食べる」と全国への販売目的で広がったそうです。

当時はセブンイレブンは節分巻き寿司を食べることは、大阪では縁起の良い習慣として紹介されました。

セブンイレブンの担当者は恵方巻きの起源となる関西で、節分の日にその年の縁起の良い方向に無言で太巻き寿司を食べる風習があることをヒントにしたそうですよ。

ちなみに縁起の良い方向を「恵方」というそうです。そのため「恵方巻き」になったそうです。

ある説だと広島のセブンイレブンの大阪出身のオーナーが恵方巻と名前をつけて、節分巻き寿司から恵方巻きになったともいわれているみたいです。

恵方巻きの元になる巻き寿司の販売の発祥はファミリーマートですが、恵方巻と名付けたことからセブンイレブンが発祥だと思われたみたいです。

あながち広げた面では恵方巻きの発祥がセブンイレブンと思われてもおかしくないですよね。

1998年の恵方巻をセブンイレブンの全国展開をきっかけに、恵方巻きは大ヒットになりました。

そしてその後2000年にはローソン、ファミリーマートなど全国展開をしていきます。

もともとはファミリーマートが恵方巻きの元を発売した発祥なのですが、恵方巻きとは売っていなかったので、セブンイレブンが「恵方巻き」として名付けてから再度販売するようになったみたいです。

その後セブンイレブンを筆頭に、他のコンビニ以外でもスーパーや寿司屋など各チェーン店で広がり、恵方巻を食べるブームとなっていきました。

恵方巻きと同じ巻き寿司を売った発祥はコンビニのファミリーマートで、恵方巻の名付けたのはセブンイレブンでした。

それでは恵方巻きの本来の発祥場所はどこかというと、大阪府にある『此花区』という場所が、恵方巻となる「巻き寿司の丸かぶり」の発祥の地としてされているそうです。

もともと恵方巻きは関西のみで食べられていたもので、昔節分の日に此花区の場所であった申村（さるむら）というところで、村の若い人や船頭頭、川人夫というひとが「世念講（よねんこ）」という講で集まり、夜通しで雑談、囲碁、将棋などを楽しんだそうです。

当時はこの集まりの食事では「巻き寿司」を食べるのが習慣で、人が多いことから「切らないでそのままおくれ」といったことから、巻き寿司を丸かぶりするようになったのが発祥の由来なのだそうです。

恵方巻きの発祥はセブンイレブンではないものの、恵方巻を食べるブームを文化にさせたようなものでもありました。

恵方巻きはある意味、とあるセブンイレブンの思い付きからでたものでもあります。

バレンタインや土用の丑の日のように、コンビニなどが売れるように企業がしかけた食べ物でもありますね。

ただ節分で食べる恵方巻きはとても美味しいので、ぜひ発祥ではないけれどセブンイレブンで恵方巻を買って美味しく召し上がってみてはいかがでしょうか。

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