節分では豆をまいたあと豆を食べますよね。
一般的には豆の数は歳(年)の数なんていわれていますが、実際には年の数といっても年の数、数え年などがありちょっとこんがらがりますよね。
そこでここでは、
・節分で食べる豆の数(歳の数なのかどうか)について
・節分や豆まきをした豆を食べる意味について
・豆の種類や節分の豆以外に食べる食べ物などについて
・節分の豆を食べるときの注意事項
・年齢の数だけ豆が食べれない場合の対処方法
などをご紹介します。
節分で食べる豆の数え方
節分で食べる豆の数は2通りあります。
・歳の数だけ豆をを食べる
・歳の数+1個豆を食べる
歳の数+1の数豆を食べることを、『年取り豆』ともいいます。
豆を1つ多く食べる理由としては、来年も幸福でありますようにという意味で身体に福を取り入れる食べ方となります。
節分の豆まきの豆は数え年?満年齢
豆の数の年齢が満年齢なのか、数え年なのかについてです。
ちなみに数え年は生まれ年を1歳と考え、元旦を迎えることで一つ年をとることいいます。
昔は豆まきの豆は「数え年」食べられていて、元旦から大晦日までが一年となります。
数え年は、
2020年10月1日が誕生日で1歳
2021年1月1日で2歳
2022年1月1日で3歳
という数え方になります。
12月31日生まれの1歳の子が1月1日になると2歳になることを数え年といいます。
昔の豆まきは数え年の豆の数を食べていました。
満年齢の場合は、
誕生日の前日となる24時に1歳を取ることです。
一般的な誕生日の数え方です。
最近の豆の数え方は満年齢で豆を食べる方が多いです。
ちなみに数え年にする場合は、満年齢に一つ足すということになります。
節分で食べる豆の数については決まりがないので、満年齢と数え年はどちらでも良いです。
幸運のことを考えて食べるならば、数え年での食べ方が向いていると思います。
2021年の豆まきをする節分はいつ?
2021年の節分は2月3日(月)となります。
節分の豆を食べるの時の注意
節分の豆を数え年などで食べるのはいいんですが、ここで気を付けてほしいことがあります。
じつは大豆の豆は消化が悪く、消化力が弱い小さな子供、お年寄りは食べすぎるとお腹がはる場合があります。
また豆を食べすぎるとお腹が張り、ガスがたまりやすくなりお腹を痛くしたり、水分を吸い取って便秘になることもあります。
ちなみに犬や猫などのペットも同じような現象がおきやすくなり、あげるのはおすすめできません。
豆を食べる際に、お年寄りの方は結構きついものがあります。
そういう場合は、1粒を十年分した数え方で食べるという方法もあるそうです。
節分の豆を食べす際は、水分を取りながら「適度な量」を食べることをおすすめします。
大豆は本来たんぱく質、食物繊維などが含まれていて健康食品ですが、食べすぎは逆効果になります。
絶対に数え年や年の数で豆を食べなければいけないというわけではありません。
どうしても年齢数の豆を食べたい場合は、次のやり方を実践してみてください。
節分で食べる豆が多い場合の対処方法
節分の時、食べる量が多かったり、大豆だけ食べてるとむせたりしますよね。
そんな時便利なのが、節分で食べる豆の数が多いときに飲む「福茶」です。
福茶はお湯に豆、梅干し、塩昆布を入れた豆の風味と香りを楽しむお茶です。
福茶に豆を入れる理由としては、
節分の福豆であること、まめまめしく働くという意味があり、豆は3粒入れるのですがこの数は「吉数」だからといわれています。
梅干しを入れる意味は、梅の花は縁起が良い松竹梅の「梅」で「おめでたいお花」とされ、昆布またはこぶは「よろ(こぶ)」という喜びのごろからきています。
豆を食べる数が多すぎる場合は、この後にご紹介する節分の食べ物の『福茶』と一緒に頂くようにしてみてはいかがでしょうか。
節分の福茶の作り方
福茶の作り方福茶の作り方は簡単です。
湯のみの中に、
・梅干し1個
・豆まきに使った豆3粒
・塩昆布orこぶの佃煮1~2枚
②熱湯を入れる
これで完成です。
もし福茶を飲みたくないという方は、最後の部分でご紹介している「豆」以外に使われる節分の豆以外の食べ物などをご覧ください。
節分の意味とは?
節分の意味をご存知でしょうか?
節分は2月3日のイメージがありますが、節分はもともと立春、立夏、立秋、立冬の前の日のことを『節分』とよばれ、季節の分かれ目のことをいいました。
旧暦にあたる『大晦日の日』が、今の新暦だと節分の日の2月3日にあたりました。
昔の大晦日は新年に向けて、この日に厄を払い幸せを願う行事が行われてきました。
そのため今もなお「節分」として残っていることになります。
節分は昔の大晦日で行う名残的なものと考えていいかもしれません。
節分の豆を食べる理由については、次にご紹介します。
節分の豆まきや豆を食べる意味
節分の食べ物では、恵方巻よりも古く食べられているものが『節分の豆』。
節分で豆まきが終わった後に豆を食べる理由としては、1年の厄除け、厄払い、無病息災、福を願うために豆を食べます。
もう一つ豆を食べる理由があるのですが、それについては次の豆まきの由来と合わせてご紹介します。
節分の豆まきの由来
そもそも節分に豆まきがされるになったのは、宮中で節分が行われた際に『追儺(ついな)』という鬼払いの行事が由来となっています。
鬼払い行事が広まり、今の節分の豆まきがされるようになったのが由来となっています。
豆まきをした後は豆を食べると思いますが、豆を食べる意味としては、もともと豆など穀物には霊力が宿るとされていて、豆は邪気を払うとされていました。
そのため節分の前の日には神様に豆をお供えしておきます。
神様にお供えした豆を頂くことで、邪気を払い1年を無病息災に過ごすために豆を食べるとされています。
そのため節分の豆は『福豆』といわれています。
豆を年の数食べる意味としては、昔宮中では節分に歳の数の銭や穀物を落として邪気を払う行事があり、それが由来説もあるそうです。
節分の豆まきは豆以外にもあった
昔の豆まきはもともと小豆を使っていました。
小豆以外にも、米や麦、豆、ひえ、粟(あわ)五穀でも良いとされていたそうです。
厄除けとして使われる小豆以外にも、五穀にいは穀霊というものが宿っているので、厄払いに良かったそうです。
大豆はお米の次に神事に使われることで、お米に比べると厄を取り払うのに良いとされたそうですよ。
地域で節分の豆の種類を見ていくと、
北海道:落花生
東北の北よりの一部:落花生
東北の南寄りの一部:大豆
関東:大豆
北陸の一部:落花生
鹿児島・宮城:落花生
北と南では豆まきの種類が違い、落花生が多い傾向みたいです。
その理由としては、節分の時期は雪が多く大豆だと片付けが大変という事情があるみたいです。
また産地では落花生の産地だからという説もあるそうですよ。
ただ落花生の産地とされる千葉県や茨城県などは、大豆をまくそうです。
大豆と違って殻がついているので、たべやすそうですよね。
ちなみの他の豆まきの種類としては、
・うぐいす豆
・アーモンド
・ピスタチオ
・お菓子
・お金
などもあるそうです。
大豆よりもおいしそうな種類ですね。
理由に子供が大豆の豆を食べなくなってきたから。
静岡や愛知では昔、お菓子などが巻かれたみたいですよ。
お金をまく・・・という地域もあるのですが、なんだか興味深いものですよね。
豆も地域によって種類が違い、その文化を取り入れてもよいかもしれませんね。
もし豆をたくさん食べたくないという方は、落花生などでも実践してみてはいかがでしょうか。
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