お正月の後半を迎えてくると、お正月料理を食べるのがしんどくなってきますよね。そんな時胃にやさしいとされる食べ物が「七草粥(ななくさがゆ)」

ただ七草がゆはいつ食べればいいのかと思いますし、そもそも七草粥を食べる理由や、七草にはどんな効果があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

ちなみに七草粥はおうちでも作れたりします。

ここでは、七草粥をいつ食べるのか、七草の意味や効果・七草粥の作り方をご紹介します。

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七草粥はいつから?2021年は?

七草粥を食べる日は、松の内という1月7日の朝に食べます。

2021年の松の内は2020年1月7日となります。

ちょうど仕事や学校などが始まっている方が多いかもしれませんね。

七草粥は夜に食べてもよい?

本来七草粥は朝食べるのが良いとされていますが、夜に食べても大丈夫です。

七草粥は正月料理やお餅などで荒れた胃腸を休ませるために食べるものなので、夜の夕飯として他のおかずとして召し上がっている方も多みたいですよ。

ちなみに中国では1月7日を役人の昇進が決定する日のため、朝に出世を願い食べたと考えられているみたいですよ。

七草粥とは?意味は何?

七草粥とは、言葉通り七種類の若い葉(七草)をいれた塩味のお粥です。

本来は「人日の節句」という五節句の行事の一つでもあるので、行事食でもあります。

七草粥を食べるのは、一年の健康や無病息災を願い過ごせるためという意味があります。

七草粥の夜に食べて良いかの部分で少し触れ増したが、お正月で食べ過ぎて荒れたり弱った胃に優しい食事でもあります。

七草にはビタミンなどの栄養価のある七草粥で胃を労わり、徐々に胃の腸をを整えるケアにしていくという意味もあります。

そのため七草粥に含まれる草には、身体に良い効果のある草も含まれています。

平安時代から七草を食べる習慣があり、室町時代にお粥という汁物になったとされているそうです。

七草粥の由来

七草粥の由来は、御伽草子(おとぎぞうし)という鎌倉時代から江戸時代にかけた絵が入った物語に出てくるう七草草子が諸説としてあるそうです。

室町時代を中心とする話なため、室町物語ともいわれています。

他には中国の風習が関連しているという諸説があります。

中国から伝わった人日の節句で新年を占い、それぞれ当てはまったものを大切にする風習があったそうです。

例えば

元日:鶏
2日:狗(犬)
3日:猪
4日:羊
5日:牛
6日:馬
7日:人
8日:穀

この中で1月7日が「人日」という人を大切にする日になったことから、七種菜羹(ななしゅさいのかん)という7種類の優しを入れた汁物を食べ、無病息災を願ったという由来説もあるそうです。

他にも日本では雪解けで若菜がでてきて、それを食べて自然界の命を頂くとされる「若草摘み」という風習があったそうで、中国の風習と混ざり七草粥になったという由来もあるそうですよ。

七草粥の七草の種類と意味

七草粥で食べる七草は『春の七草』とも言われ、それぞれの葉には栄養や効果などがあります。

それぞれの意味があるので、七草の種類と意味をを見ていきましょう!

七草の種類と意味①ゴギョウ

御形(ゴギョウ)は意味は仏様の身体ともされています。

母子草ともいわれています。

昔は草餅などにも使われていて、ゴギョウはせきやのどの痛みを和らげる効果があるとされています。

七草の種類と意味②ナズナ

薺(なずな)の意味は撫でて汚れを取り除くこと。

なずなはぺんぺん草ともいわれていますので、見つけやすいと思います。

江戸時代にナズナはよく食べられたそうです。

便秘や目の充血を軽減する効果や解毒、利尿作用があるとされています。

七草の種類と意味③スズナ

鈴奈(すずな)の意味は神を呼ぶ鈴です。

スズナは野菜のかぶです。

かぶにはビタミンA,ビタミンCが豊富に含まれていて美容効果などが期待できます。

七草の種類と意味④ハコベラ(ハコベ)

繁縷(はこべら)の意味は繁栄が広がること。

ビタミンが豊富なことから、胃腸の疲れや腹痛の薬としての効果があるとされているため、薬としても使われていました。

ハコベラの葉緑素には口臭効果もあるそうです。

七草の種類と意味⑤スズシロ

蘿蔔(すずしろ)の意味は汚れない清白。

スズシロは野菜の『大根』のことです。

ゴギョウと同じでせきやのどの痛みを和らげたり、身体の抵抗力をアップするなどの効果があるとされています。

胃腸にも優しく、消化不良や二日酔いにも良いとされています。

七草の種類と意味⑥セリ

芹(せり)の意味は競い勝つこと。

ビタミンが豊富で熱を冷ます効果や胃腸を整える働きががあるとされています。

セリは香りが特徴的で、食欲促進が期待できます。

七草の種類と意味⑦ホトケノザ

仏の座(ほとけのざ)は、心安らかに座っている仏の姿の意味があります。

ホトケノザはタンポポに似ている草です。

ホトケノザ胃腸の疲れを取り、調子を整える効果や鎮痛作用などもあります。

食物繊維も豊富で便秘気味の方にも良いとされています。

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七草粥はいつ作る?作り方は?

七草粥は1月7日の朝に食べるので、一般的には朝作ります。

七草は朝お粥を作ることから、前日に野草を取りに行ったり、スーパーなどで売っているのっで買ったりしておきます。

▼七草粥の作り方

作り方は普通のお粥を作る感覚と一緒です。

①お米を研いで、鍋に水をお米の5~6倍いれます

※ご飯はいつも食べる量よりも少な目が良いです。

②鍋に水をいれたら30分ほど置いておきます。

③七草を熱湯にくぐらせておき、水気を取り、それぞれ刻んでおきます。

④鍋で強火にかけ、蓋をして沸騰したらすこしずつ鍋の蓋をずらし、弱火で30~40分ほどかけておきます。

⑤鍋の蓋を開けたら、刻んだ七草をいれ、塩を入れて味を調えれば完成です。

七草粥の作り方はあくまでもお粥のご参考までの作り方なので、ご自宅でのお粥の作り方で大丈です。

最後に七草を入れて混ぜて、塩で整えれば完成です。

七草粥を作るのが面倒だったり、七草が売っていない場合は通販などでも買えます。

今はスーパーなどお店で手に入ることができますので、もし七草が手に入らないという方は向いています。

まとめ

七草粥は松の内に食べます。胃や体に良いとされる栄養分が入っています。

ビタミンなども入っているので、お正月で荒れたりした胃や腸にはやさしいです。

1年健康を願いながら、七草粥を作って食べてみてください。

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