2020年のもうすぐお盆が近づいてきますが、お盆には「迎え盆」と「送り盆」の二つがありますよね。
迎え盆と送り盆をしようとおもっても、何時頃の時間帯に行えばいいのか、何をすればいいのか悩みどころ。
ここでは迎え盆と送り盆の2020年の日付や何時頃行えばよいのかの時間帯、やり方(精霊棚や精霊馬、お盆にお供えする食べ物)などについてご紹介します。
まずは2020年の迎え盆から見ていきましょう。
2020年の迎え盆はいつごろで何日目?
2020年のお盆の迎え盆は、
8月13日
となります。
迎え盆の前に用意するもの
迎え盆で行うことは、ご先祖様をお迎えするお盆のことをいいます。
そのためご先祖様を迎えるお迎えするために、何個か準備するものがあります。
迎え盆に必要なもの①精霊棚
迎え盆に必要な精霊棚。別名盆棚といいますが、お盆の期間に迎え入れたご先祖様の霊は『精霊棚(盆棚)』というものを設置します。
精霊棚(盆棚)は迎え盆の朝の8月13日に設置するのが一般的ですが、迎え盆の日が忙しい場合は前日の8月12日の夕方ごろに設置しても大丈夫です。
迎え盆に必要なもの②盆飾り
次に精霊棚(盆棚)の上にお供えなどを置く『盆飾り』を設置します。
盆飾りには何個かあります。
※地域や家庭の習慣などで置くものなどが若干違う場合もあります。
①位碑
仏壇に置いてある位碑をおきます。
ちょうど上の真ん中あたりに設置すれば大丈夫です。
いくつか位碑があるときは、その分を並べます。
②精霊馬
ご先祖様の足になる精霊馬を置いておきます。
きゅうりの馬となすの牛のことで、お盆の時期になるとみる、野菜で作った精霊馬のことをいいます。。
作り方は簡単で、きゅうりとなすにそれぞれ割ったわりばしを4つつけ(上の部分に2本、下の部分に2本さしてつける)、馬と牛のようにみせます。
きゅうりの馬となす牛を作る理由としては、荷物をのせてあの世とこの世を行き来するという説があるとされているからです。そのため精霊馬を精霊棚(盆棚)に置いておきます。
ちなみに迎え盆ではきゅうりの馬。きゅうり馬は「早く着くように」という意味が込められています。
送り盆のナスの牛。なすの牛には「ゆっくり帰る」ためにという意味があります。精霊馬のローソクなんかもあります。
リアル野菜で作らなくても、通販でも↓のようなものも売っています。
③ろうそく
位碑を真ん中にして、ろうそくで挟むように置いてみましょう。できれば2本あればよいです。
④笹竹
神が宿るとされている『笹竹』。笹竹といえば七夕に飾る笹竹似たような意味だったりします。
笹竹は神聖な空間を表すことができ、ほんの小さい笹竹で大丈夫ですが、地域によっては置かないところもあるので設置しなくても大丈夫です。
⑤お供え物
お供え物はだんご、おはぎ、果物、お菓子、故人が好物だったもの、花を置きます。
お花はスーパーやお花屋さんなどに売っている「お盆用の花」で大丈夫です。
特に決まりはないですが、季節の花やほおずきでもOKです。
ほおずきは『ご先祖様の道を照らす提灯』の意味もあるともされていて、飾るには良いともされています。
ちなみに地域によっては、お供え物のだんごやおはぎのだけは毎日あげるものが違ってきます。
⑥ミズノコ
ミズノコという器(小さい口の部分が広い器みたいなもの)に蓮や芋の葉をのせておきます。
ミズノコがない場合は、お茶を飲む器などに水を入れてお供えすれば大丈夫です。
精霊棚を置く場所は?
置く場所は、仏壇の傍や縁側に設置します。
位碑や盆棚のテーブルがない場合
精霊棚(盆棚)や位碑がない家庭も多いかと思います。
盆棚がない場合は、小さな机(テーブル)でも大丈夫です。
小さな机の上に和紙を敷いて、お水・お花・線香・精霊馬を並べてみてください。
お線香がない場合は、お香でも大丈夫です。
提灯を用意しておく
ご先祖様をお迎えするために必要となるので、提灯を用意しておきましょう。
お墓の周りや家を掃除しておく
近くにお墓がある場合は、ご先祖様が喜ぶようにお墓の周りや家の中を掃除しておきましょう。以上が盆迎えのやり方を見ていきましょう。
迎え盆の日にお供えする食べ物は、お盆中や送り盆と合わせて最後の部分でご紹介中です。
迎え盆は何時頃の時間帯に行う?
精霊棚(盆棚)に盆飾りが設置できたら、次に迎え盆のやり方をご紹介します。
迎え盆を行う時間帯は、13日の夕方ごろ(時間帯は16~17時頃)から行います。
迎え盆のやり方
迎え盆のやり方は特には難しくありません。
提灯(ちょうちん)を灯す
まず迎え盆をする際には、家の入口に提灯をつけてます。
これを「盆提灯」といいます。
先祖に自分の家をわかるようにする合図で、お墓の前でちょうちんや灯籠を灯す場合もあります。
提灯は迎え盆を行う時間帯の13日の夕方頃(時間帯は16~17時頃)に灯します。
ちょうちん以外の方法
ちょうちん以外の先祖の目印として、『迎え火』があります。
迎え火とは、先祖の魂が家に来るまでに迷わないために、目印として焚く火をいいます。
提灯と同じ時間帯の13日の(時間帯は16~17時頃)夕方頃に行います。
迎え火のやり方は、家の前や庭先で、麻幹(おがら)や稲わらをたいまつのように立てて、焙烙(ほうろく)素焼きのお皿みたいなもの)にのせて火をつけて燃やします。
※麻幹(おがら)や稲わらは積み重ねるだけでも大丈夫です。小皿にのるようなちいさな火で大丈夫ですが、火元には気をつけてください。
迎え火をすることで、外から内に家の人が入るようにまたぐことで、先祖の霊を迎えることになります。提灯or迎え火をして(両方できれば両方してもOK)ご先祖様をお迎えしましょう。
麻幹(おがら)とは迎え火に使う聞きなれないですが、麻の茎を完成させて作ったものです。良くわからないかもしれませんが、日本古来の家屋として『茅葺き屋根』に使われているものです。迎え火ではこの麻幹を燃やして使います。
2020年の送り盆はいつごろ?何日目?
送り盆はお盆の最終日です。
2020年の送り盆の日付は、
8月16日
となります。
送り盆は何時頃の時間帯に行う?
送り盆の時間帯は、迎え盆と同じぐらいの時間帯の夕方に行います。
時間帯は16時~17時ごろの目安に行うとよいでしょう。
もし送り盆の8月16日に難しい場合は、8月15日に送り盆をしても大丈夫です。
送り盆のやり方
送り盆をしてご先祖様の霊が迷わないように送ってあげましょう。
やることは「送り火」を行います。
迎え盆の時に行った迎え火同様に、ご先祖様があの世にお帰りになるときも迷わないように火を焚きます。それが『送り火』です。
やり方は迎え盆の迎え火と一緒で、麻幹(おがら)や稲わらをたいまつのように立てて、焙烙(ほうろく)素焼きのお皿みたいなもの)にのせて火をつけて燃やします。火をつかうのは怖い!という方は、迎え火と送り火のろうそくもあるので便利ですよ。
送り盆に行う精霊流し・灯籠流し
送り盆には精霊流し、提灯流しを行う場所も地域によってはあります。
長崎などのある一部では、お供え物や飾りなどを、盆船というものに乗せて川や海に流す精霊流し、提灯流しという行事もあります。
川や海に流すのは、あの世の先は先祖がいるとされていているからです。そのため先祖の霊を流したり、厄を流すという意味があるそうです。
ただしむやみに精霊流しはしてはいけないとされていて、許可されている川や海のみで行うことができます。
お盆(迎え盆と送り盆)にお供えする食べ物
お盆でも送り盆や迎え盆などではお供えする食べ物が若干違ったりします。
迎え盆にお供えする食べ物
8月13日の迎え盆は「お迎えだんご」という、あんこがついただんごをお供えします。
和菓子屋さんなどでも売っていますが、スーパーなどの和菓子売り場などで買うことができます。
売っていない場合は自分で作っても良いかもしれませんね。
お盆期間にお供えする食べ物
8月14日のお供え物は「おはぎ」です。
お盆といえば定番のおはぎですが、おはぎは14日のお供えものになります。
8月15日のお供え物は「そうめん」です。
送り盆にお供えする食べ物
8月16日の送り盆の日にお供え物は「おくり団子」白いだんごのことをお供えします。
白い団子はスーパーなどで売っている場合もありますが、自分でも簡単に団子の粉があればつくることができます。
迎え盆と送り盆の日付や時間まとめ
送り盆と迎え盆は2020年は8月13日から行い、8月16日までとなります。
時間帯は夕方行い、ご先祖様を迎えて送ってあげましょう。
準備はこんなに万全としなくても良いですが、精霊馬などやおはぎなどは準備しておくといいかもしれませんね。
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