神無月とよく聞きますが、一体何月なのか気になりますよね。2020年はいつ?って感じですよね。
そもそも神無月って一体何なのか由来も気になるところ。
じつは神無月の月は神様の大イベントがあるとされていて、日本の八百万の神様が出雲大社に集まるとされています。
ここでは神無月の由来や2020年の旧暦は何月か、出雲大社での神事などについてご紹介します。
神無月の旧暦は何月?
神無月は通常の旧暦は10月の別名のこととなります。
新暦の場合は、旧暦で10月に当たる時期を「神無月」としているそうです。
新暦は旧暦からとなるので、若干毎年神無月の時期が違ってきます。
ちなみに島根県の出雲大社の行事は「旧暦」での行事で行われています。
2020年の神無月はいつ頃?
2020年の神無月は、
11月15日~12月14日
にあたります。
ちなみに2021年は
11月5日~12月3日
日付がやや毎年違ってきます。
神無月の由来とは?
10月は神無月(かんなづき)といいますが、神無月の由来は諸説さまざまあるとされています。
神無月の一つ目の由来
まず一つ目の諸説由来としては、島根県にある出雲大社が関連しています。出雲大社といえば縁結びでも有名ですよね。
旧暦の10月になると、日本の八百万の神様が出雲大社に集まり、何日もかけて会議を行うのだそうです。
そのため八百万の神様が出雲大社に出かけてしまい留守になってしまうので、「神」が「い無い月」ということで『神無月』と呼ばれるようになったのだそうです。
神無月の二つ目の由来
二つ目の諸説の由来としては、呼び名に関連しています。
「新穀で新酒を醸す月」で『醸成月』
翌月の11月にある「新嘗祭の準備」という意味で『神嘗月』
この二つの言葉が転じて『神無月』になったという諸説もあります。
神無月は出雲大社が関連している
全国の神様が一斉に出雲大社に集まり、神事が行われます。
日本中の神様があつまる出雲大社の日程として、他の地方では神無月、出雲地方では神在月と呼ばれる時期の出雲大社では、旧暦10月に様々な神事が行われます。
出雲大社になぜ神様が集まるようになった?
出雲大社には日本中から様々な神様が訪れます。
出雲大社でも有名な大国主大神『いなばの白うさぎ』が祀られていますが、大国主大神は自分の子供を各地域に任せて、最初は子供たちだけが集まっていたそうです。
そしてそれ以後、他の神様も出雲大社に集まるようになったそうです。
出雲大社の神事は旧暦となっており、毎年日程が違ってきます。
▼神事日程
旧暦10月の神無月では神事が行われます。ここではどの日程にどんなことが行われるのかをご紹介します。
会議内容としては、作物の状況、翌年の天候、人の寿命などなどがあります。
①神送り
旧暦が10月1日か9月末日に、家や村など神様が出雲に旅立つ送り行事のことです。
神様のお弁当として、地域によっては違いますが、一般的にはお餅をついて藁で縛り、神棚・床の間・台所へとお供えをします。
②神迎え
旧暦10月10日に行う神迎えは、神様が到着する『稲左浜』で神迎えの神事が行われます。
稲左浜に神迎えをされた神様は『龍蛇神』の先導で出雲大社に入ります。
その後、神楽殿で神迎祭が行われます。
③神在祭
旧暦10月11日~17日では、出雲大社に集まった神々が『神議り(かむはかり)』という会議を行います。
会議場は上宮、神様たちが泊まられている境内十九社ではお祭りが行われますが、地元民は失礼がないようにひっそりすごすのだとか。
④神等去出祭(からいでまつり)
旧暦10月17日の神迎えから7日後に会議が終わり、出雲大社に集まった神々がそれぞれ出てきます。
神等去出祭はお見送りのお祭りで、その後に左太神社で会議が行われるとのこと。
⑤第二神等去出祭
旧暦10月26日は、左太神社で会議が終わり、最後に神様が出雲の地からそれぞれの自分の土地へとお帰りになられる日。
神送りのために本殿前で祝詞が唱えられ、桜門の扉をたたいて神々を送り出します。
⑥神迎え
旧暦10月末日、出雲から神様がお帰りになってきます。
神送り同様に神迎えも、お餅をつきなおしてお供えして、すいとんにして神棚にお供えするのだそうです。
地域では11月1日に行うところもあるのだとか。
この一連が出雲大社での大神事になります。
出雲大社以外に神様がいなくなる!?参拝はどうなる?
神無月などで神様が不在の場合、その神社などはどうなるのかと思いませんか?
せっかく有名な神様のところに行ったのに、いないとなると残念だったりしますよね。
その間に各地を守ってくれる神様を『留守神様』といいます。
留守神様は『七福神の恵比寿様』なのだそうですよ。縁起がよさそうですよね。
関東では留守神様には『大黒天』や『かまどの神』などもあり、子だくさんで控えめなので、出雲大社にはいかせないのだそうです。
出雲地方では『神無月』ではない
神無月に出雲大社に神様が集まるので『神無月』と呼ばれたという由来がありますが、逆に出雲地方で八百万の紙が集まるので『神在月(かみありつき)』と呼ばれているそうです。
この神在月には出雲大社や周辺の神社では神迎えの儀式が行われ、一般参加のお祭りなど賑わいがあるとのことでです。
まとめ
2020年の神無月は11月中旬から12月の中旬ごろとなります。神無月は出雲大社に集まる時期で、出雲大社以外の神様が不在になりますがお留守番してる神様がいます。
この機会に神無月の時期に出雲大社に行ってみるのもいいかもしれませんね。