笹竹に願いを込める七夕。短冊にお願い事を書かれる方も多いですよね。

七夕の日には夜空を見上げると天の川が見えたり、七夕の物語もロマンチックですよね。

七夕には天の川で彦星と織姫が逢う物語などありますが、そもそも七夕の由来や意味が一体何なのか気になりますよね。どうやら七夕の由来は中国が発祥らしいですが・・・。

ここでは七夕の意味や由来や中国に関連する物語など、七夕にまつわる話についてご紹介します。

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七夕とは?意味は?

七夕の日はご存知の通り7月7日ですが、七夕は3月3日の桃の節句や5月5日の端午の節句のような『五節句』のひとつに部類します。

一般的な七夕の意味合いとしては、年に一度この七夕に夜空を見て願いをお願いする行事のようなものです。

今はお願い事的な意味合いがあるのですが、昔は七夕に農村を中心に水浴びをしたり、髪を洗うなどして穢れを払う風習があったそうです。

七夕は年に2回ある

七夕は7月7日のイメージがありますが、これは新暦の七夕となります。

旧暦の七夕は8月上旬(8月7日)なので、旧暦を七夕と思う方もわりといらっしゃるそうです。

その理由に天の川が関連しています。

7月の場合だとまだ7月7日あたりは梅雨明けしていないことが多く、空はどんよりしていて天の川が見れないことが多かったりします。

しかし旧暦だと8月の真夏のために晴天日が多いので、旧暦の七夕と違い晴天で天の川が見れる可能性があります。

そのため7月7日に空がどんよりしても、8月7日に見れるチャンスがあるということになります。

七夕の由来はどこから来たのか

七夕の意味が色々わかってきたかと思いますが、そもそも七夕の由来って何なんだろうという話ですよね、

七夕はあの伝説が由来になっています。

七夕の由来は中国の星伝説

七夕の由来になっているのが、中国古来の織姫と彦星の『星伝説』です。

七夕といえば有名な物語ですが、天上界で暮らす2人の男女がメインとして書かれている中国の伝説です。

ざっくり星伝説の物語を書くと、働き者の牛使い『彦星(彦星)』と機織りが上手な『織姫(織姫様)』が夫婦になりました。

しかしあまりにも夫婦仲が良すぎて、それぞれの仕事をせずに働かなくなってしまいました。

それを見た織姫様のお父さんの天帝が怒り、二人を引き離して天の川を挟み『年に一度だけ』と合う条件にしてしまった伝説です。

彦星と織姫がいちゃつきすぎて、働かなくなったのでお父様の怒りをかってしまったという物語ですね。

日ごろいちゃつくのはいいけれど、いちゃつきすぎて働かなくなるとこうなるよという戒め的な意味合いのある物語です。

この中国の星伝説が由来となったので、天の川で1年1回会えるなんてロマンチックだけれど、経緯をたどると自業自得的なものも感じられますね。いちゃつきもほどほどにということですね。

七夕にお願いや笹竹をかざる風習の由来はここから

七夕ではお願い事に笹竹に短冊など飾りをつける風習がありますが、これも七夕の由来と同様に中国と日本の女性などが由来となっています。

由来の元が中国の行事の乞巧奠(きこうでん)と日本の棚機女(たなばたつめ)というものです。

七夕の短冊などを飾る由来①乞巧奠(きこうでん)

乞巧奠(きこうでん)は裁縫や技芸の上達を願う中国宮廷の行事です。

乞巧奠は日本にも伝わり、平安時代では女性の裁縫や機織り、管弦や詩歌の上達を祈るようになりました。

乞巧奠では笹竹で神聖な空間を作り、その中に梶の葉を飾り、多くの供物や飾りを置いて飾ったそうです。

そのため中国宮廷行事の乞巧奠が今の七夕の笹竹に短冊や七夕飾りを作る由来の1つとなっています。

七夕の短冊などを飾る由来②棚機女(たなばたつめ)

棚機女(たなばたつめ)とは、日本の水辺に建ててある機小屋(棚機)で豊作をもたらす神が着る衣を織る女性のことをいいます。

棚機女(たなばたつめ)たちは神の衣を作る際に、機小屋には笹竹を立てていました。

日本古来ではこの作業を巫女がおこない、神事が終わることで機小屋に立てた笹竹を水に流し厄払いをしました。このことが、今の笹竹に飾る短冊のお願いの由来となったそうです。

七夕の由来となる星伝説と上の二つが重なり、のちに日本風となって奈良時代の貴族が中心に行い、のちに民間にも広まるようになったそうです。

ちなみに短冊にお願いをして笹竹に飾るようになったのは『江戸時代』からなのだそうですよ。

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七夕祭りの意味

七夕付近になってくると、様々な地域で「七夕祭り」が行われますよね。

有名どころだと宮城県仙台市の『仙台七夕祭』、神奈川県の『平塚七夕祭』などですが、様々な地域で有名な七夕祭りが開催されます。

そもそもなぜ七夕祭りをするのかというと、七夕お祭りは昔日々起きていた冷害を超えるために、豊作を願い田の神様に祈願をするお祭りなのだそうです。

昔の意味合いではあまり信仰されていないイメージがありますが、豊作の祈願の意味があるのは意外でしたね。

七夕の天の川とは

七夕には天の川が見れると書いてありますが、「そもそも天の川って何?」と思われる方も意外と多いのではないでしょうか。

天の川は英語で『ミルキー・ウエイ』といわれ、2000億個の星が集まる銀河系の一部です。

夜空に雲の帯のようなものが見えたらそれが天の川です。

都内ではなかなか見れないことが多いですが、山岳方面や空気が澄んでいる自然が多い場所では天の川を見れることが多いそうです。

ちなみに天の川は冬にも見れるそうですが、夏の天の川の方が明るいそうですよ。

もし7月7日の七夕に天の川が見れなかったとしても、8月7日の旧暦の七夕で見れる可能性があります。

短冊に願い事を書いて、七夕では夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

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